キウイ kiwifruit




「冬獅郎、キウイ好きか?」

「キウイは好きだけど、キュウリは嫌い。」

キュウリの事は聞いてないんだけど。
けど、冬獅郎キュウリ嫌いなんだな。
可愛い…。
本当にお子様だな。
まぁ本人に言ったら氷が飛んでくるから辞めておくけど。

「キュウリ駄目だったのか?」

「おう。だけどキウイは好きだぜ。それがどうした?」

「いや、今台所行ったらキウイがあったから冬獅郎食べるかなぁと思ってさ。ほら、キウイ駄目な人多いだろ?」

実際に俺は苦手だし。
食べれるのは食べれるけどな。
でも、冬獅郎が好きって言うなら好きになりそうだな。

「そうなのか?俺は聞いた事無いぞ?」

「ん〜給食とかに出てきた時、皆残してたからな。まぁいいや。ちょっと待ってろ。キウイ持って来てやるから。」

「悪いな。」

「冬獅郎の為だし、俺がやりたかったし。気にするな。」

「おう。」

そして俺は一階に行ってキウイを取りに行った。
取りに行く途中ふと俺の頭に疑問が浮かんだ。

(冬獅郎ってどんな食べ方するんだろ。やっぱ丸かじり?でも冬獅郎の口小さいし…。スプーンとか持って行った方がいいのか?それとも輪切りにして?ん〜どうしたらいいんだ?早く考えねぇと冬獅郎待ってるし…。あ、そうだ!!)

やっと考えついた俺は直ぐにキウイを持って冬獅郎のいる俺の部屋に戻った。

「冬獅郎〜お待たせvv」

「別に待ってないよ。」

そう言ってくれると嬉しいな。
実際、俺がキウイ取りに行って30分くらい経ってるぜ?
たかがキウイ取りに行くだけなのに30分だぜ?
それを待ってないって…なんて可愛い、いや優しい冬獅郎なんだ!!

「冬獅郎〜vv」

俺は直ぐに冬獅郎に抱きついた。
冬獅郎は顔を真っ赤にして俺の背中に手を回してくれて。
そらまた可愛いのなんのって。
俺の心臓持たねぇよ。
まぁその辺は置いといて。

「冬獅郎、ほらよキウイ。」

「ん、ありがと。……で?」

「で?って?」

「それはなに?」

「それ」とは俺が冬獅郎がどんな食べ方するかわからなかったから、一通りの道具を持ってきたもので。

「あ〜これか?冬獅郎がキウイどうやって食べるのかわからなかったからさ、適当に持ってきた。」

ナイフからフォーク、スプーンに爪楊枝まで。
これくらいあれば何れかは使えるだろう。

「ふ〜ん…。一護は普段どうやって食べてるんだ?」

「え?俺か?俺は…、丸かじり?」

「何で疑問系?」

「俺あんまり食べないしな。ほらよ。」

一護は片手でキウイを渡した。
それを受け取る日番谷は両手でキャッチした。

「で、冬獅郎はどうやって食べるんだ?……ってもう食べてるな。」

一護が自分のキウイを取っているうちに日番谷は一護から貰ったキウイを食べていた。

「おぅ。美味いな。」

「そ、そうか…?そりゃ良かったぜ。」

日番谷を見た一護は目が離せなかった。
その理由は至って簡単。

(何だよ!!そのチロチロと舌を出して食べる食べ方は!!しかも…かぶりついても口が小さいせいか、かぶりつきにはなってねぇ!!か、可愛すぎる…///)

「冬獅郎、その食い方は昔からか?」

「は?まぁいつもこうやって食べるけど?」

食べている口を止めて不思議そうに一護に言った。
その顔も可愛すぎて心臓に毒だ。
一護が自分のキウイを持ったまま日番谷の真正面に来た。

「あのさ、その……」

「なんだよ?早く言えよ。」

一護は日番谷の肩を掴んで真っ直ぐ日番谷の目を見た。

「抱かせて下さい!!!!」


一瞬の沈黙が流れた。

「は?」

いきなりそんなことを言われて、日番谷の頭は一瞬フリーズした。

「可愛すぎて、俺の心臓に悪い。だから抱かせてくれ。」

「……なっ!!!」

やっと意味がわかったのか、顔が真っ赤になった。

「ダメか?」

「いや、ダメも何もいきなり過ぎて何が何だか…。」

「その回答はOKと見なしていいのか?」

「………」

「何も言わないということはOKだな。」

日番谷をベッドに押し倒して一枚ずつ服を剥いでいく。

「だ、ダメだ!!」

「OKかどうか聞いた時は何も言わなかったじゃねぇか。」

「それは、まだ頭ん中混乱してたから…。」

「そんなの理由にならねぇよ。冬獅郎がキウイを可愛く食べてたから悪い。」

「お、俺のせいかよ…!!」

少し涙目になりながらも必死に抵抗する日番谷。

「当たり前だろ?」

「一護…」

「ん?」

「一護なんて、どうにでもなってしまえ〜!!」

「えぇ〜!!!!」

氷輪丸を抜き一護を氷付けにしてやった。
近くにあったキウイも凍ってしまい冷凍キウイに早変わり。

「そこで反省してろ。」

「冬獅郎〜謝るから〜!!」

「やだ。」

「冬獅郎〜(涙)」

日番谷はそのままベッドに座り、凍ったキウイを食べ始めた。

「凍ったキウイも美味いな。」

黙々とキウイを食べている日番谷を氷の中で見ている一護の顔には鼻から血が出ていた。

「懲りないやつだな。」

未だに凍っている一護をほったらかしにして、次のキウイへと口を運んだ。
日番谷が全てキウイを食べ終わる頃には、やっと日番谷が氷を溶かしてくれた。

「冬獅郎、ごめんなさい。」

「わかればいい。」

「でも凍傷になりかけだから、冬獅郎の熱で暖めて?」

「は?なに言って…って服を脱がすな!!」

結局一護からヤられてしまった日番谷。
このあと一護は、また凍らされたのは言うまでもない。





END 07.07.26-07.09.02