偶には場所を変えて Sometimes change a place
「明日現世でデートせぇへん?」
今日の仕事がやっと終わり、自室に戻る途中で市丸に声を掛けられた。
「明日?」
「うん。明日。冬、明日非番取ってたやろ?」
日番谷は最近仕事が多く残業続きで中々非番が取れず、明日は半年ぶりの非番だった。
「そうだけど、市丸は仕事じゃないのか?」
「イヅルに変わってもらったんよ。冬とデートしたくてな。デート、する?」
「別に予定は無いからいいけど現世行くなら義骸が必要だろ?もう用意する時間なんて無いぜ?」
義骸を借りるには、色々と手続きがいる。
先ずは十二番隊に行き、使えるかどうか。
その次は、総隊長の所に許可を貰い、再び十二番隊舎に行き義骸の貸し出しのための身体等のチェック。
OKが出ればそのまま借りられるし、NGならば義骸の調整チェックが入る。
「やから、義骸無しで現世デートせぇへん?ちょっと不便かもしれへんけど、人の目気にせんで済むやろ?」
日番谷は人の目を結構気にするタイプで市丸とは正反対。
市丸としては日番谷は自分のもんやと見せ付けてやりたいくらいの勢いだ。
が、今回は残業続きの日番谷の体を労ってやろうかと義骸無しで現世デートを提案した。
もちろん、それには裏があるのだが…。
「あー。うん。別に構わねぇけど?」
日番谷が肯定の言葉を出した後、市丸はニヤリと微かに微笑んだ。
「なら決まりやね。明日朝冬の部屋に迎えに行くさかい。着替えて待っとってな。非番の時の普段着でえぇからな♪」
「うん。わかった。じゃ俺疲れたから風呂入って寝るな。」
「しっかり疲れ落としとくんよ。」
「あぁ。おやすみ。」
「おやすみ。」
自室に戻る日番谷を見送りながら、作戦は巧くいったと笑みを浮かべる市丸だった。
***
ちゅんちゅん……
「ん…朝…、か…。ふわぁ〜」
小鳥のさえずりで朝を迎えた日番谷は、布団から出て朝日を浴びた。
「そう言えば、市丸のヤツ何時に来るんだ?」
時間を告げずに約束をしてしまった事に今更気付いた日番谷は、市丸が何時くるかわからないので、とりあえず着替える事にした。
「非番の時の普段着って…言ってたな。市丸もそうなのかな?」
ドタドタドタっ!!
バンっ!!!!!
「冬!!おはようさんvV」
いきなり来た市丸に目を丸くして驚いた日番谷だった。
「お、おはよ…。(もっと静かに来れねぇのかよ…。)」
市丸は日番谷の許可も無く自室へと入っていく。
まぁいつもの事なので日番谷もそのままにしている。
「冬、綺麗な服やね。その色冬にピッタリや!」
日番谷が来ていた服は、色が薄緑色の薄い生地だった。
またしても、市丸は日番谷の服を見て軽い笑みを浮かべた。
その笑みを日番谷が気付く事はなかった。
「そ、そう?ありがとう…。市丸のは薄い紫色だな。」
「僕にピッタリやと思わん?結構悩んだんやで〜」
まるで、待ちに待ったデートに着ていく服をアレやコレやと悩んでいる女の様に悩んでいる市丸の姿が浮かんでくる。
これが日番谷だったら結構可愛いのだが、日番谷はあっさりと服を決めてしまい、どの服を着るか悩んでいたのは市丸なわけで…。
「お前、女々しいとこあんだな…。」
「そう?だって、せっかくのデートやで?いい服着たいやん♪」
「そうか?」
「うん。そうや。ほな、行こか?冬は準備できた?」
「あぁ。」
「じゃ、行くで♪」
市丸と日番谷は手を繋ぎ、地獄蝶を連れ現世へと向かった。
現世の人気の無い路地裏に降り立った。
別に義骸ではないので何処でもよかったのだが、もし万が一霊能力があるやつに見られたら危ない。
「冬、まず表通りに行こか。」
「うん。」
表に出ると人通りが多かった。
ただ歩くだけでも人と肩がぶつかりそうだ。
「冬、大丈夫?」
「大丈夫ったって、別に誰も俺達の事見えねぇし、触れる事も出来んだろ。」
「そう…やね。なら、こんな事しても誰も見られへんね…。」
そっと服の隙間に手を入れ、日番谷の乳首を探し出す様にあさくる。
「ちょっ…!?こんなとこで……ひゃ///」
市丸の指が日番谷の乳首に軽く触れた。
「えぇやん。誰も見てへんのやから。」
ビクッと体を跳ねさせ日番谷はなんとか止めさせようともがいた。
「そ、そうだけど……、ゃん…///」
「まだ乳首しか触ってへんのに、此処はもうトロトロやんな」
服越しに自身を触れば、もう湿っていた。
「こんなに濡れてるのに感じてない言うん?」
「…ちが……ャっ」
「みんなに見られとるよ?冬」
行き交う人々が此方を見ている気がしてならない日番谷は、いつもより感じていた。
「や、でも…みな見えな……ひゃ…///」
市丸は着物の折り目から手を滑り込ませ、勃起し主張している日番谷自身を強く扱いた。
「見えない言うても…ほら、ちらちら此方見てる人いるで?冬の淫乱な姿見られとるなぁ〜」
実際こっちを見ている人は、ショーウインドウを見ている人ばかりで、日番谷と市丸を見ている人なんて誰もいない。
「ぁん……っやぁ!!」
「嫌ないやろ?とろとろに感じとるやん。」
確かに感じてしまう。
見られている、声を聞かれていると思えば思う程感じてしまって、先端から出る液を止める事を忘れてしまうかのような快感。
「はぅ…っ///」
トロトロ溢れ出る精液を指に絡め奥に潜んでいる蕾へ滑り込ませた。
慣らしていないのにクチュ、クチュと音を立てて市丸の指を飲み込んでいる。
次第に指は3本に増えて中でかき回されていた。
「冬ん中あっついなぁ〜まだ指3本しか入れてないんやで?」
「ん…ぁあ!!…ふっ…」
余裕な市丸は内壁を擦ったり、前立腺を霞めて指を中へ中へと奥に突っ込んでいった。
「ふぁ……っ…///」
くちゅ…
と音を立て指を全て抜き取ると、今度は市丸の熱く勃起したモノを今まで慣らしていた所へと宛てがった。
「挿れてえぇ?」
「……こ、こで?」
「このままにしとくの辛いやん?もう、挿れるな?」
ズンッっと勢いをつけて尖端を挿入した。
「う……っ…」
指とは比べ物にならない市丸のそれは内壁を圧し広げながら中へ中へと奥に入っていく。
「もうちょい力抜き?」
「ふ…、ん…無、理…ぃ…」
少しずつ力を抜く日番谷に比例して市丸は奥へと進んでいく。
忘れずに日番谷の幼い自身も擦りながら。
しかし今の体勢は日番谷にとって非常に辛い。
市丸に両足を支えられてるとは言え、背中に触れているショーウインドウしか自分を支える物がない。
「っ……」
日番谷の力が入らなくなり、慌てて市丸が支え直す。
「大丈夫?」
コクッと日番谷が頷いたのを見て市丸は一気に律動を始めた。
「ああ…ん、ぁ…ふ……ンッ」
パンパンと肌がぶつかる音と、くちゅくちゅと鳴る淫らな水音。
日番谷は必死に声を抑えようとしているが無意味な程、市丸は奥のイイところを攻めてくる。
「い…ちまる、も…」
「ん。えぇよ…、僕も…中出すわ…」
「ん…、あぁぁ―――ッ」
「くっ……」
ズンッっと更に奥を力いっぱい突くと、日番谷は達した。
その達っする瞬間の締め付けにより市丸も中出しした。
日番谷の奥でドクドクと市丸の精液が注がれているのが感じた。
「あ……」
ガクッと日番谷の力が抜け、市丸に持たれかかった。
ビクビクと痙攣している。
まだ繋がっている状態なのだが、抜くのが惜しい。
またも市丸のモノは日番谷の中で元気を取り戻していた。
「いちま、るの……」
「うん。また興奮してもうたわ…。」
再びピストン運動を始めた。
くちゅくちゅと音が鳴り、肌がぶつかるパンパンという音が聴覚を犯し、確実に快感を与える。
「あっ……ァん、…ふ…んぅ…」
「くっ…もっかい、出して…えぇ?」
「も…ぁあん…、ダメ…ぇ」
「我慢…できん…っ」
ジュプッっと市丸が中で精液を放ったのがわかった。
精液は日番谷の中に全て入りきれず、たらたらと日番谷の太股を濡らしていった。
「ぁん…っ…」
熱かったモノを日番谷から抜くときにも、反応を示す日番谷は可愛らしい。
見られているというのは、こうも興奮して人を変えるのだろうか。
ぐったりとした日番谷を抱き抱え、その場から去った。
そのまま日番谷は気を失ったらしく、市丸の腕で寝息を立てていた。
***
その日の夕方、布団の中で目が覚めた日番谷。
粗方市丸が寝かしてくれたのだろう。けれど今朝ヤられた事をさっぱり忘れる日番谷ではない。
「市丸のやろう」
いつも日番谷が気を失った後、市丸は日番谷の布団に潜り込んでいるのだが、今日は珍しくいなかった。
「ヤり逃げかよ…」
はぁ…と無意識に溜め息を吐き、ゆっくりと布団から出た。
すると、ちょうど市丸が部屋に訪れた。
「冬〜?」
笑顔と心配が混じった微妙な顔で日番谷の側へと座った。
「何しに来た…?」
「決まってるやん。冬が心配やったから」
「そうしたのはお前だろうが!!!!!」
市丸が両耳を塞がないといけない程の声量で怒鳴った。
「えぇ〜。冬やって感じてくれとったやん〜」
先程怒鳴ったせいか顔を朱に染めていたものが、違う意味で紅に染めた。
「そ、そうだけど…!!あんなとこでシなくたっていいだろ!?」
現世で見えないとは言え、あんな人が多い所でヤるなんて。
「まぁまぁ、たまには違う場所でした方がスリルがあっていいやろ?」
「そんなもん、いらねぇ。」
ふいっと市丸から目を反らして言うが、顔の赤みは取れずにいる。
それを見逃さない市丸は、日番谷の顔を覗き込むように顔を見た。
「けど、顔真っ赤やで?素直になり?」
「……た、たまには……な///」
「やっぱ可愛えぇ〜〜vv」
ぎゅーっと抱きついてくる市丸だが、抵抗せずにじっとしていた。
まぁ、たまには場所を変えてもいいかも…///
と思う日番谷であった。
END
07.08.19