甘蕉 A banana
「なぁ、冬。バナナ好き?」
市丸から突然の質問に日番谷は首を傾げた。
「?バナナって、あの黄色くて長いやつだよな…。」
いきなりの質問で変なことを言ってきたので一応確認。
「そや。で、好き?」
「ん、うん。まぁ…」
これが失敗だった。
ここで肯定しなければ良かったと思う出来事があるとも知らずに。
翌日。
「冬!!持ってきたで!!」
執務室のドアを開けて入ってきた市丸の手の中には大量のバナナ。
「ギン、何なのよそのバナナは?」
日番谷の変わりに質問を投げ掛けた松本は、いつもいきなり来る来訪者には驚かなかったのだが、その来訪者の手に持っているものに驚きを隠せなかった。
日番谷も同じく書類を書いていた手を止め、執務室の入り口に立っている市丸を見つめた。
「これ?」
「「うん。」」
松本と日番谷はほぼ同時に頷いた。
「昨日な、冬がバナナ好き言うてたから貰って来たんよ。」
「何処から?」
「それは、秘密vV」
買ったのではなく貰って来た。
といっても何故そんなに沢山貰ってくる必要があるだろうか。
「で、どうすんだ?そのバナナ。」
「楽しみは後でや。でもとりあえず何本か食べる?」
何か薬を盛っている訳でもなさそうだ。
だいたい、バナナは皮をむかないと食べれないし。
むいた形跡もないので、薬を盛ってはいない。
日番谷はそう判断した。
「食べる。」
「乱菊は?」
「私はいらないわよ。ダイエット中だもの。」
松本も、と言うあたり絶対に薬を盛っていない。
日番谷は市丸からバナナを受け取り皮をむき食べ始めた。
「おいしい、冬?」
「ん…。」
市丸からの目線・思考で日番谷を見れば、分かる通り…。
(冬が、冬が…フェラしよる!!僕の息子をフェラ…。(鼻血;)
「ん、ハァ…ギンの、おっきい…っ」
「冬が上手いからや…な…。その顔めっちゃそそるで……ッ。」
「ぁ…ん。ギン、気持ちぃ?」
「気持ちぃで、上手なったな…。ッ…出すで。」
ドゴッッッ!!!!!
「いッ――痛……。何すんねん!!折角の良いところを!!」
松本は物凄い音をたてて市丸を我に返した。
「鼻血で書類が汚れてるんですけど?市丸隊長…?」
顔は笑っているが目が笑っていない。嫌味垂らしく『隊長』をつけて呼ぶあたり相当の怒りを買ったようだ。
「ついつい妄想を、な…。」
「あ、そうですか。では私は休憩に行って来るので、書類よろしくお願いします。」
そう言って松本は執務室を出ていった。
「………っぁ。」
松本が出ていった後、日番谷が座っている場所から声が聞こえる。
と言うか日番谷が声を出すのを我慢している。
「どしたん?冬。」
市丸は日番谷に近付いて肩に手を置いた。
「んゃ…っ…///」
肩を触れただけなのに甘い声を出す日番谷に市丸は、まさかと思った。
「冬、もしかして体ん中熱い?」
「ぁん…、あ…つぃ。どうにかして、いちまる…///」
潤んだ瞳に真っ赤になった頬、荒い息。
体が敏感になる。
これは間違いなく媚薬効果だ。
入っていたのはバナナ。間違いない。
しかし、一体どうやって?
皮はどこもむいていなかった。
媚薬を入れられる隙間なんてなかったはずだ。
だとしたら『買ってきた』ではなく『貰って来た』と言っていた市丸。
『貰って来た』と言うのが最初は気にしていなかったが、バナナを貰って来たのが十二番隊からだとしたら…。
「やっぱり只のバナナやなかったんやね。さすが十二番隊やわ。興味本意で貰って来たはえぇけど…これは効きすぎやで。もし、乱菊が食べたらどないするつもりやったんや…。」
「ん…いちま……っ」
今にも日番谷は一人ではどうしようもない様子で市丸を見つめている。
「待ってな、今から楽にしてやるさかい。」
まず日番谷をソファの方に移し、辛くない体制にした。
今媚薬に侵されている日番谷にとっては体全体が性感帯である。
そのためソファへ運ぶときには苦労した。
「いち…。ハァ…っ、も…我慢できな、ぃ……よ…」
「我慢せんでえぇから…。出し…。」
「ん…っああぁ――っ」
あっけなく達した日番谷だったが、再び日番谷自身は天をむいていた。
「や、いちまる…。また……///」
「恥ずかしがらんでえぇよ。出し。辛いやろ?」
市丸はもう一度日番谷を扱うと日番谷は再び達した。
「んっ………はぁ…、ハァ…ごめ、いちまる…。」
「えぇよ。もう大丈夫?」
「うん…」
眠たいのか目を擦っている日番谷に市丸は優しく頭を撫でてあげた。
「眠い?」
「ん…。………zzZZ…」
「寝てもうた。僕の息子はどう処理しよ…;;」
媚薬に侵された日番谷を見たときから、しっかりと主張している市丸自身。
珍しく悩んでいる市丸の姿が十番隊執務室で目撃された。とか…。
END
07.04.15-07.07.25