華のホワイトデー White day of the sinter
バレンタインデーから一ヶ月後の今日。
3月14日。
あちこちで新たな恋人同士や前々からの恋人同士がイチャついていた。
その中の一組、市丸と日番谷はホワイトデーにも関わらず、日番谷は仕事を真面目に。
市丸は十番隊舎にサボりに来ていた。
「おい、市丸。お前なぁいい加減仕事しねぇと吉良が倒れるぞ?」
「あ〜そやねぇ。でも僕は冬の方が心配で堪らんわぁ」
吉良が可哀想に思えてくる。
はぁ〜
日番谷の溜め息が途切れる事はない…かも。
至って普通の毎日の出来事と思われるが、日番谷の内心は普通ではなかった。
だって今日はホワイトデー。
一ヶ月前のバレンタインデーには市丸からチョコレート貰ったし。
すっげぇ小さかったけど。
でも愛が詰まってるように感じたからまぁいっか。
そんなこんなで日番谷の内心は気が気でなかった。
日番谷の懐には無器用ながらも綺麗にラッピングされた小さな箱が。
いつ、渡そうか。
渡そうにも照れくさいし。
出来るなら誰もいない所で、二人きりになってから渡したい。
「冬〜。な〜ぁ〜、構って〜。」
執務室のソファでだらだらしている市丸を見たら、なんか…こう…なんでこんな奴を好きになったんだろうって思えてくる。
「ふ〜ゆ〜っ!!」
「おわっ!?」
いろいろ(市丸の事)考えてたら、市丸の顔が目の前にあってビックリした。
「そんなん驚かんでもええやん。なぁ今日何の日か知っとる?」
こいつ…。
そのことについて考えてるってのに…。
「え、円周率の日?」
なに言ってんだか俺…。
「ホンマに知らんの?」
バレンタインデー知ってるんだから知ってるに決まってるだろうが。
わざとらしい…。
「…仕事終わったら、部屋行くから。」
「!?!?」
あ、今の顔好きかも。
面白い顔。
「わかった!!布団ひいて待ってるから!!」
「布団は余計だぁ!!」
そして直ぐ様十番隊舎を出ていった市丸。
日番谷の机の上には処理済みの書類のみ。
本日の仕事終了。
市丸が出ていってから数分しか経っていないが仕事が終わったので市丸の自室へ行くことにした。
心臓バクバクの状態で。
「い、市丸。居るか?」
さっき出ていったばかりだから居るに決まっているが、念のため声をかけた。
「居るで。入り?」
「お、おう。」
カラッと自室のドアを開けて目に入ってきたもの。
布団一式。
「……」
「……どしたん?」
突っ込むべきか…。
しかも、準備するの早すぎ。
「いや…。」
「なら、シよか?」
「はぁ?って、おい!!」
日番谷は市丸からあっという間に布団へ押し倒された。
「ちょっと、待て!!」
「なに?」
止めたは良いが、言葉が出てこない。
けど、このままだったら懐に隠してある箱に気付かれてしまう。
勇気を出して。
「えっと…。あのな?あの〜。///」
「めっちゃ可愛い顔して、何悩んどるの?」
すると日番谷は意を決して懐から箱を取り出した。
「……はい。これ。バレンタインのお返し…///」
「冬の手作り?」
「お、おう…///」
顔を真っ赤にした日番谷に市丸は覆い被さった。
「おわっ!?」
「冬…めっちゃ嬉しい…。」
日番谷の肩に顔を埋めて。
柄にもなく市丸の照れ隠し。
やっとお返しを渡せた。
これで済んだと思った。
「冬、なんか他に言うことない?」
「??」
ホワイトデーに何か言うことなんてあったか?。
どう考えても答えが出てこない日番谷に市丸は溜め息をついた。
「なら、お仕置き…。やね…。」
悲しい反面、お仕置きと言う言葉で日番谷を抱く嬉しさ。
「はぇ??ちょっと待て。なんでお仕置き?」
「言ってくれへんかったから。お仕置き、受けり?」
そう言って、早急に日番谷の脚を開き内股へと顔を埋めた。
頭でついていけない日番谷。
この夜は一睡もできなかった。…とか。
「『好き』って一言、言って欲しかったんやけどな。」
隣で寝ている日番谷に向けて呟いた。

市「そういえば、冬から貰った箱には何が入っとるんやろ?」
ガサゴソ…
市「こ、これは…『愛してる。冬獅郎』この手紙…。ごめんな、冬獅郎。もっと早く開ければ良かったなぁ。けど素直やない君もめっちゃ好きや。」
日「ん〜市丸?」
市「起きた?」
日「そうだ!!てめぇよくもヤってくれたな!!」
市「か、堪忍…。気付かんかったんや…」
日「問答無用!!」
市「ギャーーーー」
END
07.03.14