嵐のバレンタイン Stormy valentine
2月14日。
この日は女性達にとっては大戦争の嵐の日。
しかし、男性達にとっても嵐の日に成りうる。
それは十番隊舎での出来事。
「日番谷隊長!!受け取ってください!!」
「日番谷隊長!!俺のも!!」
「俺のも!!」
この光景は、年に2回見られる。
1回目は12月の日番谷の誕生日。
そして2回目は本日のイベント・バレンタインデー。
女性達から貰えるのは分かる。
日番谷は男だから。
しかし、今現在目の前で屯っているのは男共だ。
「はぁ〜;」
本日何度目かもわからない溜め息。
身長が低い方に入る日番谷にとって、こんなに囲まれては出れるに出られない。
しかしこの男達に紛れて1人だけ、遅れて登場の特別な人がいる。
霊圧を探らなくともわかる。
「冬〜?」
来た…!!
流行る気持ちを押さえ、普段通りに装う。
「お、おう…。」
いつも通りの対応だったはず。
「冬、顔赤いで?」
「うぇ!?そ、そんなこと…ない…///」
今声が裏返った…///
市丸は日番谷を見て軽く微笑み、この男達の面前で何と…!!!
「冬、僕からのバレンタイン。受け取ってくれはる?」
ちゅっ
軽く触れるだけのキスを日番谷の唇に乗せ、綺麗にラッピングされたチョコレートを日番谷の手に乗せた。
「え?これ…。」
「そ、僕からの気持ちvV」
「て、手作り?」
綺麗にラッピングされていて、見た目は市販の様。
「よう、わかったなぁ。」
「だって市丸のだもん…///」
ズキューン!!!!
↑は日番谷に屯っていた男達の心臓に矢が刺さった音((笑))
「「「(ひ、日番谷隊長が『だもん』って!!か、可愛すぎる!!!)」」」
ボタボタと男達から血が出ている。
どこから?
怪我をした訳でもないのに。
言わなくともわかるだろう。
男達の鼻から止まる術を忘れたように血がボタボタと流れ、血の水溜まりが。
男達の事を無視して日番谷と市丸はラブラブモード突入し、周りはピンクのレースやら薔薇やらが飛び交っている。
「開けていい?」
「えぇでvv冬のために一生懸命頑張ったんやでvv」
シュルシュルと綺麗にラッピングされた箱を開けると中には…。
「なにこれ?」
「ん?チョコレートvv」
一時の沈黙。
回りにいた隊員達はこの人には勝ち目がないと諦め各自の仕事場へ戻っていった。
というか、仕事中にチョコを持って来るなよ。(by日番谷)
そんなこんなで、今日番谷の目の前には愛しの恋人・市丸のみとなった。
「あ、ありがとな。市丸…」
「市丸やのうて、ギン呼んでや。」
「ギン…///」
誰もいないとは言え、まだ下の名前で呼ぶのには抵抗がある。
日番谷は再び顔を真っ赤に染め、市丸の腰の辺りに抱きついた。
「ギン、ありがと…//俺、今日がバレンタインって知ってたけど何にも用意してない…んだ。」
「えぇよ。冬獅郎の気持ちは痛いほどわかるから。」
「一ヶ月後にはちゃんと用意しておくから…///そ、それまで待ってて?」
何をとも言わずわかる。
日番谷から『好き』と言う言葉を一度も聞いていない。
たぶん、一ヶ月後の3月14日に何かと一緒に言ってくれるのだろう。
それまでは、辛抱強く待っててあげる。
けど、言ってくれへんかったら…
お仕置き……やで?
おまけ
↓

日番谷が貰ったチョコとは?
『愛しい冬へvv
僕の愛を受け取ってやv
LOVE
市丸ギン』
日「こんなの読めねぇし…;よく書いたな市丸のやつ。」
市「それも愛やで、冬vv」
日「おわっ!!い、市丸!?」
市「愛してるで、冬獅郎…」
日「お、俺も…///だけど、なんでこの大きさ?」
市「僕の愛や。」
日「えっ?お、俺嫌われてんの?」
市「違う違う。さっき愛してる言うたやん;」
日「じゃあ、なんで?」
市「小さな中でも一生懸命愛してるよってこと。やないと大きなんもらっても食べ切れんし、一口で食べ切れんから、ハートが割れてしまうやないの。やからその大きさ。」
日「…ほぇ〜。…あ、ありがと。。。市丸///」
市「どうしたしましてvvしっかり味わって食べや。」
日「うん…///」
END
07.02.14