甘いもの a sweet thing
甘いって言ったらどんなもんがあるんやろか。
例えば、飴だったり。
果物だったり。
けど食べ物の甘さとは違う甘さ。
それは、例えば、人の優しさやったり。
けどそれは甘すぎてもダメや。
冬獅郎は甘やかすなって言ってはるけど、僕にとっては全然甘やかしてなんかない…。
怒ったりも意地悪もするしな。やから、それも違った甘さ。
けどな、キスってのはいろんな味があると思うんや。
「なぁ、市丸。…キスってどんな味なんだ?」
そないなこと冬獅郎の口から出てくるなんて思ってもなかった。
自分の考えが見透かされているんやないかと思ったけど、そうやないみたいやった。
「ど、どしたんいきなり?」
「い…や、別に。気になっただけだ。」
「じゃぁやってみる?」
「…う、ん…///」
恥ずかしながら、うつ向いて返事をする冬獅郎。
可愛えぇなぁ♪
僕はまさかそんな返事が帰ってくるとは思ってへんかった。
ちょっとびっくりして、ぼーっとしてたら横から声が聴こえた。
もちろん声の主は冬獅郎やった。
「……どうしたの?ギ、ン…///」
その声にハッとして隣を見ていると頭に『?』を浮かべた冬獅郎が僕の方をじっと見とった。
「なんでもあらへんよ。ほな早速シよか?」
そう言って、自らの口唇を冬獅郎の口唇に重ねた。
微かに開いた冬獅郎の口唇を見逃さず、舌を挿れ口内を犯す。
すると、冬獅郎からは甘ったるい声が僕の耳を犯す。
「…っん、ふぁ……んぅ……///」
冬獅郎が息苦しそうになっとるのはわかったんやけど、離したくない。
やって、折角冬獅郎から誘いのキスなんやで?
離すのが惜しいわ。
けどあんまり長くやっとったら冬獅郎が酸欠状態になってまうから、そこそこで離してやった。
「…ん、はぁ…はぁ…」
肩で息をしながら呼吸を正してる冬獅郎。
顔はキスする前より真っ赤になっとって…その顔そそるわぁ。
口だけやなくて、他の所も犯したくなるやないの。
「どやった?僕の深〜いキスはvV」
「ん〜わかんない。」
って冬獅郎から誘っといてそれかいな…。
まぁえぇけどな。
「冬獅郎」
「なに?」
「僕も…冬獅郎とのキスだけやったら、どんな味か、わからへん。やから、続きシてえぇ?」
「…///」
うわぁ〜やっぱ可愛えぇわぁ〜。
冬獅郎は頷く変わりに僕の袖を強く掴んだ。
それ、肯定とみなしてえぇんやな?
それやったら、ほんまに最後までヤるで?
「…ギン、来て?///」
「冬獅郎…。」
僕はまた深く口付けして、首から鎖骨へとキスを落としてやった。
やっぱり冬獅郎は甘い。そこらの女達とは違って格別や。
そんな事思っとう僕も冬獅郎に溺れとる。
やから冬獅郎に僕の冬獅郎への甘さを体を使って教えたる。
「ん…ギン。大好きだよ」
「僕も愛しとるよ。冬獅郎。」
END
06.10.13