大切な時間 important time
何よりも大切なものを守るために
あなたと一緒に最高の一時を
「ふ〜ゆ〜♪」
「ん?なんだ?」
名前を呼ぶだけで愛おしくて堪らなくなる。
こうやって返事をしてくれるだけで嬉しくなる。
「なんでもあらへんよ♪ただ呼んでみただけや。」
「ふ〜ん。あぁ、後少しで仕事終わるから…」
「焦らんでええよ。間違えんようになぁ。」
ただ側にいるだけで幸せ。
「……」
「………」
「…やっと終わった…。はぁ…疲れた…」
いつもなら終わったと聞いた途端、何か言ってくるのだが今日はそれがない。
仕事が終わり一段落ついたので市丸の側に寄って見ると、市丸はソファで横になって寝ていた。
「…こいつ夜型だもんな。このまま寝かせといてやるか。」
そう呟くと自分も市丸の隣に座り一息ついた。
市丸の顔を見ていると自分にまで眠気が襲ってきて、いつの間にか市丸の肩に体を預けて寝てしまった。
***
「んぅ〜あぁ寝てもうた…。あれ?冬?」
「………ん、」
市丸は日番谷が自分に寄りかかって寝ているのに気付き、起こさないよう日番谷が寝苦しくない格好、つまり膝枕をしてあげた。
「ごめんなぁ、勝手に寝てもうて…。寂しかったなぁ。しかし冬も疲れとったんやなぁ…ゆっくり休み。」
少し市丸も悪いと思った。自分が勝手に十番隊隊舎。
しかも執務室に来て いつの間にか寝てしまったのだから。
「…ん、いちまるぅ〜?」
「冬?起こしてもうた?疲れとるならまだ寝とってええよ。このままでいたるさかい。」
「ん…うゃ、起きりゅ…。」
日番谷、寝起きのためか発音がおかしい。
そんな日番谷を見て我慢出来る市丸ではないのは確かだ。
「冬…起きりゅって…。可愛ええなぁvV」
ちゅっ♪
額に軽くキスをした。
本当は口に深くしたかったのだが疲れて眠っていた日番谷に無理矢理するのは嫌だった。
また、先ほど起きると言った日番谷は、市丸の膝に頭を預けて再び眠っていた。
「おやすみ、冬。今日はあんまり話せんかったけど、一緒の時間を共有(寝てただけやけど)出来ただけで嬉しいわぁ〜。明日はいろんな話しよな」
一緒の時間を共有できるだけで嬉しい。
ただ寝ていただけでも貴方が側にいてくれるだけで忘れられない時間になる。
こんなふうに大切に時間を共有していきたい。
END
06.10.13